こんな人にオススメ
- 外資系コンサルに就職をしようとしている人
- 外資系コンサルで働いている人
- 外資系コンサルで次の案件に悩んでいる人
こんにちは。hiromitsuです。
自分は日系大手証券会社から外資系コンサルに転職し、コンサル業務に従事していました。
そこでは様々な業務を経験しており、PMOとしても従事をしていました。
今回はその”PMO”について書かせていただきます。
今回の記事で紹介すること
- PMOって何するの?
- PMOで養われるスキル
- PMOになることのメリット・デメリット
実体験に基づき、紹介しますのでキャリアに悩んでいる方などの参考になれば幸いです。
PMOとは?
PMOって何するの?
PMOとはProject Management Officeの略です。
端的に言うとプロジェクトにおける進捗管理・品質管理を行うポジションとなります。
具体的な業務としては
- チームの進捗状況の把握、クライアントへの報告
- チームで出ている課題の把握、クライアントへの報告
- チームで出ている疑問をクライアントへ回答を求める
- クライアントからのプロジェクトへの質問の回答
- クライアントと今後の方針を決定する など
今回上げたもののはPMOを行う上で必ず行うであろう業務です。
基本的には自分の企業のプロジェクトを行うチームと、クライアントの間に入って業務を行ような形です。
PMOは業務の幅が広いため、場合によってはクライアントへの提案段階からの参画なども行う場合があります。
PMOの大変さ
クライアントとチームをつなぐポジションであるため、一日中会議で埋まってしまい、業務後に資料作成をするなんてことも多かったです。
メールもチームおよびクライアントから一日中来つづけることもあり、気が休まりません。
自分も週に50個の会議があるなんてこともあり、昼食をとる間もなかったです。
また、クライアントとチームで出ている意見が異なることもあり、両方から板挟みにあうこともあります。
チームの失敗をクライアントにPMOが責められることも多くそういった部分は割に合わないなと感じます。
結構忙しく大変な業務であるといえるかもしれません。
PMOで必要となるスキル
必要なスキル
- 資料作成のスキル
- チームの業務内容スキル
- クライアントへの説明スキル
- コミュニケーションスキル
- チームの管理スキル など
逆にPMOを経験することでこういったスキルは磨かれていくかと思います。
IT系のコンサルでよく言われるのが、PMOはシステムへの知識が少ないなんてことを言われます。
が、優秀なPMOはシステムへの理解も深いです。
チームの業務内容の把握というのはシステム導入であれば、開発しているシステムへの理解や、プログラミングへの理解、要件の把握などで深い知識が求められます。
忙しくても、そういった知識をつけたいという人にはオススメの業務かもしれません。
PMOのメリット・デメリット
自分の実体験からPMOのメリットを紹介します。
メリット①:たくさんのメンバーと関わりあえる
まず初めに、たくさんのチームメンバーと関わりあえるのはメリットです。
開発チームなどに入ってしまう場合にはどうしても自分一人で業務を行えることが多かったり、その言語の開発チームの中の人のみと関わったりということも多いです。
一方で、PMOは多くのチームメンバーと関わりあえます。
開発チームというのは、いくつかに分かれており、コードを書くチームや、テストチーム、保守チームなど。また、一つのシステムの中で様々な言語を書く場合はその分だけさらにチームが分かれたりもします。
そういったメンバーと幅広く関わりあえます。
自分の気の合う人をも見つけることもできますし、自分が今後その分野の知識で分からないことが出た場合に相談できる人を作ることもできます。
また、クライアントとの関わり合いを持てるのもメリットです。
自分の企業での働き方だけでなく、他企業の働き方を知ることで今後のコンサル人生には活きやすいです。
クライアントと仲良くなることは、成果が認められることでクラインとの方から上司にお褒めの言葉をいただき昇進!なんてこともあるため、メリットは大きいです。
メリット②:広い知識を養える
前述の通りPMOには広い知識が求められます。
クライアントとのコミュニケーションスキルからシステムのスキルまで幅広いスキルを養えることはメリットです。
PMOは戦略コンサルになりたての人が任されることも多く、それは幅広い知識を養うことで今後参画できる案件の幅がることを意味するからです。
そういった観点ではメリットと言えるでしょう。
メリット③:昇進権限のある上司と仲良くなりやすい
PMOはクライアントとチームを繋ぐ役割があります。
加えて、チームと自分の企業の役員クラスの方を繋ぐ役割もあります。
というのも、クライアントから自分の企業に意見をもらった場合には、それをチームメンバーだけでなく、クライアントに対するリーダーなどにも報告しなければなりません。
大きなクライアントに対するリーダーというのは役員クラスの人であることも少なくないです。
そういった人は昇進の権限なども強いため、そういった人に報告の仕方や働き方を認められれば昇進がしやすいです。
自分も役員クラスの人と、PMO時代は週次で会議を行っていました。
PMOのデメリット
逆に自分が考えるPMOのデメリットを紹介します。
デメリット①:雑務が多い
PMOの業務内容でも述べた通り、とにかく雑務が多いです。
雑務が多いため自分の時間が取れず、昼ご飯も取れないことが多かったです。
時間が取れなくとも、面白いことが出来ればいいのですが、自分は雑務が非常につまらなかったです。
メールの返信や、毎週同じような進捗の報告などは、「これ自分がやる必要があるのか?」と思ってしまいました。
また、雑務自体は誰でもできるようなことも多かったため、自分の成長につながっていないような感じもしました。
自分の時間が取られる割に雑務ばっかりになりがちなことはデメリットかと思います。
デメリット②:浅い知識になる可能性がある
PMOには広い知識が求められるのですが、広いが浅い知識になりやすいのも事実です。
システムへの知識があるといっても、エンジニアよりは知識が浅くなりがちです。
PMOは案件が移ると全く違うシステムを扱うなんてことも多いため、PMOを繰り返していると一つのシステムへの知識はつかず、どれも中途半端なんてことも発生しやすいです。
また、上記の通り雑務の時間は何か知識がつくということもなく、多忙で勉強をすることも難しかったりするため、知識は広いが浅いくプロフェッショナルになりにくいです。
そういった観点ではデメリットと言えるでしょう。
デメリット③:場合によっては次のプロジェクトがない
デメリットの②で紹介した通り、何かのプロフェッショナルになりにくいのがPMOの特徴です。
何かのプロフェッショナルではない人はPMOしかできない人材になってしまうことも多々あります。
自分の企業でもPMOを何年もやっていた人は、次のプロジェクトが決まらず、アベイラブルへと追い込まれている人もいました。
何かのプロフェッショナルになってからのPMO(例えばエンジニア上がりのPMO)などは重宝されることもあるのですが、PMOのみをずっとやっていると、それしかできない人になってしまいます。
そういったことが今後のキャリアを考え、PMO案件に入るかは検討しましょう。
最後に
長々話してきましたが、自分的にはあまりPMOを長くするのはオススメではありません。
人脈を作れることは確かですが、それ以外のものが得られにくく、面白みも少ないと考えるからです。
実際に一度体験してみるのは視野を広げるうえではいいと思うため、気になった方は一度そういった案件に入ってみるもよいと思います。
皆様のキャリアに少しでもお役に立てれば幸いです。
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