こんな人にオススメ
- 自分に合う仕事を探している
- 事業会社とコンサルのどちらに行こうか迷っている
こんにちは。hiromitsuです。
自分は日系大手証券会社から、外資系コンサルに転職しました。
そこからメガベンチャーの事業会社に自分は転職しました。
その中で、事業会社とコンサルティングファームには大きな違いがありました。
働き方や、働いている人に違いがあります。
事業会社とコンサルティングファームのどちらが自分に合っているかを知りたい人の参考になれば幸いです。
今回紹介する内容は自分の実体験に沿った内容になるため、面接官などと違い中立的な立場で紹介したいと思います。
事業会社とコンサルティングファームの意味の違い
まず初めに事業会社とコンサルティングファームの意味の違いを紹介します。
事業会社とは
事業会社とは「自社の事業(サービスや商品)によって利益を上げている企業」です。
例えばGoogoleはインターネットサービスで利益を上げる事業会社であり、トヨタは自動車製品で利益を上げる事業会社です。
コンサルティングファームとは
コンサルティングファームとは「他社の事業の成長を外部からコンサルティングすることで利益を上げている企業」です。
コンサルティングは「相談する」という意味があり辞書的な意味ではもっと抗議的な意味で利用されます。
証券会社の営業員も顧客からの相談に乗っているという意味ではコンサルティングと言えますし、医者も患者からの相談に乗っていると言えばコンサルティングをしています。
ですが、今回はいわゆるコンサルティングファーム(マッキンゼー、BCG、アクセンチュア、デロイトなど)を指して紹介したいと思います。
コンティングファームも「コンサルというサービスで利益を上げている企業」という言い方をすれば事業会社ととらえることも可能ですが、一般的には分けて考えられることが多いです。
最近ではソフトバンクなどの元々事業会社だった企業もコンサル的な部署を作っており、境目が薄くなっている部分もあるかもしれません。
実際に何が違うか?
意味的な違いを紹介しましたが、働いている人や働き方にも違いがあります。
① 働く目的
まず働く目的が大きく違います。
働く目的が事業会社は「自社の事業で利益を上げるため」ですが、コンサルは「コンサルティングで利益を上げるため」に働きます。
そこでどのような違いが出るかというと、
■事業会社
事業の利益=事業の利益
■コンサルティングファーム
事業利益に関わらずコンサル対価で上げた利益=コンサルティングファームの利益
という差が出ます。
そのため、コンサルティングファームはいかにコンサルの支援をできるかどうかが利益を上げるために必要となってきます。
利益至上主義のコンサルティングファームですと、自社の売り上げを伸ばすために実現可能性の低い事業なのに「できます」と言ってコンサル介入する場合や、予算を使い切るためにクライアントに対して優先度の低い事業に対するコンサルをする場合もあります。
事業会社は、優先度の低い事業ややっても実現できないもの自社の損失につながるため、基本的には行いません。
そういった目的の差があります。
事業会社:事業の利益を上げることが目的
コンサル:コンサルの対価で利益を上げることが目的
② 働いている人の熱量
目的の差があるために、事業会社とコンサルティングファームには熱量の差が出る場合があります。
コンサルティングファームは前述の通り、コンサル支援をすることが目的のため、その事業の利益はあまり関係ありません。
もちろん、コンサル介入して事業の利益に貢献できなければ、別のコンサルティングファームに乗り換えられることもあり、事業の利益を上げた方が良いのは確かです。
ただ、やはり事業が損失しても自社の損失に直接つながらないこともあり、熱量というのは事業会社に劣ります。
事業会社の方たちが、「何としても利益を上げるんだ」と働く中、コンサルティングファームは「作業をこなす」だけという場合も多かったです。
また、事業会社で働く人たちの方が、その商品やサービスに誇り、愛着があり、そういった部分でも熱量に差が出てきています。
事業会社:仕事に対する熱量が大きい
コンサル:仕事をこなすだけになりやすい
③ 働くところがどれだけ変わるか
一つの案件にどれだけの時間を使うかにも差が生じます。
事業会社が商品を開発するとなるとその企業の中に商品開発部など商品開発を専門に行う部署があり、その部署が商品開発を行うのが一般的です。
一つの商品を売りだしたとしても、働く部署は変わらず、次の商品の開発に携わることが多いです。
一方で、コンサルティングファームで働く人たちは、人によっては一つの商品開発の支援をしたら、次の案件は全く別のクライアントの商品開発に携わるなんてことも多いです。
一つの商品を開発するとなっても、商品の企画の部分だけ、設計の部分だけ、マーケティングの部分だけなど、短い期間だけの案件も多くあり、商品を売りだすまでの全工程で支援をしないこともあります。
そういった意味で事業会社の方が長く同じ場所で働けるメリットはあるものの、同じ場所にずっといなければならない一面も出てきやすいです。
事業会社:一つのところで長く経験を積める
コンサル:多種多様な経験を積みにくい
④ 働く人の関係性
事業会社が同じ人たちとずっと仕事をすることが多いため、仲間意識が生まれやすいです。
仲間意識というのは仲良くなれるという意味だけでなく、働きやすさも生まれることがあります。
自分の部署の人が「何ができる」「何の経験がある」ということを知っていることで、業務の分担などもしやすく、効率よく業務を進めやすくなります。
コンサルティングファームは短いスパンで働くメンバーが変わってしまうため、一からメンバーの特性を把握し業務を行っていくという場面も少なくありません。
事業会社:同じメンバーと働けるため関係性をいちいち構築しなくてよい
コンサル:働くメンバーが変わることでいろいろ人と関われる
⑤ 案件を進める上での障壁
コンサルティングファームは案件を進めるうえでの障壁多いです。
なぜかというとコンサルは外部からの支援となるため、事業会社で働く人たちに比べて権限が少ない場合が多いです。
この情報はコンサルティングファームには教えられない、この決定はコンサルティングファームではすることが出来ないなどの場合があります。
何かコンサル介入の中でこういったことをするべきだとなっても、その承認を取ることが出来るのは事業会社の社員のため、逐一話を通して案件を進めていくことになります。
案件の途中で事業会社の社員の承認が得られず案件がストップなんてことも出てきます。
事業会社:案件を進めるための権限がある
コンサル:案件を進めるための権限がない場合がある
最後に
今回は事業会社とコンサルティングファームの違いを紹介しました。
働いてみるとわかりますが、合う人合わない人がいると思います。
個人的には事業会社の方が熱量が高く好きでした。
一方で、熱量が高いが故の業務量の多さや、同じところで長く働くために苦手な人と離れられないことなどメリットに対するデメリットが出てくることも確かです。
事業会社かコンサルティングファームで迷っている人は、良く検討してから入社することをオススメします。
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