こんな人にオススメ
- 自分に合う転職先を探している人
- 「企業分析サイトopenworkって実際どうなの?」と思っている人
こんにちは。hiromitsuです。
自分は日系大手証券会社から、外資系コンサルに転職しました。
そこから自分はメガベンチャー企業に転職をしたのですが、毎回openworkという企業分析サイトを利用していました。
会社に入社する前にopenworkで調べた結果と、実際に入社した後の印象について紹介をしたいと思います。
この記事で紹介すること
- openworkとは?
- openworkの評価と入社後のギャップ
- openworkを有活用する方法と注意点
自分に合った転職先を探すうえで、openworkは非常に便利です。
最後までご覧いただければ幸いです。
openworkとは
「openwork」とは何かを紹介します。
openworkとは企業分析のサイトで「企業で実際に働く人からの企業の評価を集めているサイト」です。
openwork:https://www.vorkers.com
評価をポイントで出しているだけではなく、企業についてのコメントなども実際に働いている(働いていた)人が記載しています。
食べログの企業分析版というのが近いかもしれません。
上図がサイトのイメージです。
ポイントとして評価される項目は以下の10つです。
- 待遇面の満足度
- 社員の士気
- 風通しの良さ
- 社員の相互尊重
- 20代の成長環境
- 人材の長期育成
- 法令順守意識
- 人事評価の適正感
- 残業時間(月間)
- 有給消化率(%)
各項目5点満点で評価をしています。
(残業時間と有給消化率については実際の数字)
また、各企業の業界分析だけでなく、以下の確認をすることも可能です。
- 業界内での評価ランキング
- 業界の競合他社とのグラフの比較
業界の平均と自分の行きたい企業の評価の差を図示してくれることもあり、分かりやすのが特徴です。
加えて、コメントについては以下の項目で投稿されています。
口コミの項目
- 組織体制・企業文化
- 入社理由とギャップ
- 働きがい・成長
- 女性の働きやすさ
- ワークライフバランス
- 退職検討理由
- 強み・弱み・展望
- 経営者への提言
- 年収・給与
それぞれの項目において、働いている人がコメントをつけています。
項目がこれだけ多いため自分の知りたい情報を得られやすいです。
全てのコメントを無料で見られるというわけではありませんが、無料で見られるコメントもあり、必ずしも有料会員になる必要はありません。
自分が利用していた時も、無料会員のみの利用でしたが、便利に情報を集めることが出来ました。
年収・給与においては
その企業における各業種における平均年収、年収のレンジを確認することが可能です。
企業の平均年収は各企業のHPにも乗っているかもしれませんが、自分の働きたいポジションについて一つ一つ細かく乗っていないことも多いため、便利です。
自分の働きたいポジションに合わせて年収が確認できるのが魅力です。
また、年収・給与のコメントについては自分の年収をただ記載しているわけではありません。
投稿者の属性
- 業種
- 在籍年数
- 中途入社か新卒入社か
- 性別
なども記載してあるため、より自分に近い年収を記載があります。
平均年収高いけど「自分が入ったらいくらもらえるんだろう?」と思うことも多いですが、イメージがつきやすくなっています。
給与項目は年収だけでなく、下記の項目について投稿をしてくれています。
- 年収
- 基本給
- 残業代
- 賞与
などに分かれているため、より自分に合った具体的なイメージがつきやすいです。
こういった情報も無料で見られる部分が多いため参考にしていくことをオススメします。
openworkの評価と入社後のギャップ
「openwork」の評価と自分が実際に三社入社してみた際の「ギャップ」について紹介します。
合わせて、自分の経験から「どのように参考にするのがオススメか」についても紹介をしたいと思います。
「待遇面の満足度」「年収・給与」
「待遇面の満足度」というのは年収給与と比例する項目です。
年収給与の項目で自分と同じポジション、自分と同じ属性の人を見つけることが出来たため、その人と概ね同じ待遇を受けることが出来ました。
また、自分の在籍年数によって年収がどれくらい上がるのかも確認ができました。
年収給与の属性が「在籍三年目未満」から在籍年数の長い投稿者になるつれて年収が上がっていましたが、自分も同じように推移をしていったため入社してすぐの待遇のみでなく、入社後のビジョンについても評価として参考にしやすいと感じました。
openworkの評価の中でも参考にしやすい指標かと思います。
「社員の士気」
社員の士気についてもおおむね評価の通りでした。
社員の士気は社員が「主体性をもって業務に取り組んでいるかに比例している」ように感じます。
新卒後入社した大企業はこの項目があまり高くなかったですが、それは「上司に詰められるから頑張る」や「月のノルマを達成したらあとは休む」などという主体性があまりない社員が多かったです。
外資系企業、メガベンチャー企業ではこの項目が高く「自分がクライアントに対して貢献するんだ」「自分がこのチームを背負っていく」という意識の人が多かったです。
主体的にやる気をもって働きたい人にとっては参考になる項目かと思います。
「風通しの良さ」「社員の相互尊重」
風通しの良さ=上司に自分の意見が言える、意見が通るというような指標と感じます。
社員の相互尊重についても似たような項目で上司からの意見が一方通行ではなく、自分も意見が言えて相互に尊重されていると感じる企業では評価が高かったです。
自分の入社した企業の評価は「メガベンチャー」>「外資系企業」>「日系大企業」でしたが、自分が入社して実際に感じた感覚も同様でした。
一方で、企業全体の価値観としては同様の感覚であるものの、上司によっては意見が通らない人、融通が利く人もいたため自分が配置される案件や、部署によって差が出てしまう観点かと思います。
企業の傾向として参考にするのが良いでしょう。
「20代の成長環境」
20代の成長環境というのは「20代においてもスキルアップができるか」という指標ととらえると、自分が実際に入社してからの印象とギャップがありません。
20代の成長環境が低い企業では、年功序列の企業で若くして裁量権のある仕事をさせてもらいにくかったです。
一方で、この項目が高い企業においては、若くしてより重要な案件を任され、スキルアップが可能であり、給与も若くして上がりやすかったです。
20代の成長環境が整っているか否かというのは「企業の文化」に左右される部分が多いと思います。
企業の文化というのはあまりその企業で働く個人の価値観に左右される部分が少ないため、個人に左右されにくく入社後にギャップを感じにくい観点かと思います。
自分の成長意識に合わせて、参考にできる項目かと思います。
「人材の長期育成」
「人材の長期育成」というのは、今回紹介する評価の中では、人によって何を軸に考えているかが分かりにくい項目だと感じます。
人によって「離職率が高い」=「人材の長期育成が悪い」とらえている人もいれば、「昇給がされない」、「業界の成長性がない」、「スキルアップができない」=「悪い」とらえている人もいるというような項目かと思います。
何を軸にしているか判断が出来なかったため、実際に入社してからのギャップがあったかという判別ができませんでした。
自分の在籍していた企業はどれもこの観点が低いポイントだったのですが、長く勤めている人も多くいました。
この観点についてはもちろん良いに越したことはないですが、あまりポイントのみを重視する必要はないかもしれません。
この項目の中でも自分が気になる項目(「離職率」「昇給」「スキルアップ」など)に絞ってコメントを確認するなり、企業の人に話を聞くことをオススメします。
「法令順守意識」
法令順守意識というのは「サビ残」「休日出勤」などがない企業のポイントが高いかと思われます。
大企業のポイントが高くなりやすく、ベンチャー企業などは低くなりがちな項目かと思います。
実体験としてもメガベンチャー企業に入社した時は、まだ勤怠管理システムなどが整っておらず、サビ残や休日の業務も発生しました。
やはりポイントも低くギャップが少なかったです。
また、ポイントが低い企業はパワハラに近いような「罵倒」「激怒」などが多いというコメントもあるため、この項目はブラック企業かを見極める上で参考にできる項目かもしれません。
「人事評価の適正感」
「人事評価の適正感」は「年功序列ではなく実力主義の企業か否か」によって左右されていると思います。
年功序列の企業にいたときはその評価が低く、実際に給与も若くして上げることが難しかったです。
高い企業はその逆で、自分の成果に合わせて自分の位も上がりやすかったです。
ただし、この項目については人に左右される部分も多いです。
人事評価をする人が自分の働き方と合う人か、自分とプライベートでも仲が良いかなどによって評価のされやすい、されにくいがあるため、一概にこの指標が全て正しいわけではなかったと思います。
そういったことを頭に入れつつ、参考にできると良いでしょう。
「残業時間(月間)」「有給消化率(%)」
この観点については「残業が多いか少ないかの傾向が分かる」くらいの認識です。
もちろん激務の企業が残業時間は多く、有給消化率も低くなりやすいのですが、これらの項目については「自分の案件」や「時期」に左右されやすく振れ幅が多いのは確かでした。
ただ、企業がHPで出している「平均残業時間」などよりは適正な値が入っているように思えます。
企業が出す平均残業時間は「人事が把握している残業時間」です。
サビ残などは含まれていません。
一方で、openworkの指標は実際に働いている人が記入している時間のため、サビ残などを含んで記載してくれていることが多いです。
実情に合った指標はopenworkであるものの、振れ幅はあるということを理解して参考にすることがオススメです。
openworkを活用する上の注意
openworkは非常に参考になるサイトです。
しかし、気を付けなければならないと感じる点はいくつかあります。
今回はその点を紹介します。
働いている人の性格は分からない
第一に思うことは「働いている個々の人については分からない」ということです。
全体としてそのような傾向があるということは分かりますが、実際に自分が入社してみて働く人全員と合うかはこのサイトでは分かりません。
仕事というのは一人の上司が自分と合わないというだけで、大きなストレスになってしまいます。
そういった一人一人の価値観、働き方は分からない部分があるため注意が必要です。
「一人の上司が原因でこの指標全然違うじゃん!」となることも少なくないため、この指標が全てではないということは頭に入れておきましょう。
意見が偏りがち(誇りのある人、不満のある人が多い)
openworkは意見が偏りがちだと感じています。
というのも働いている社員が好きに投稿できるサイトであるため、投稿する社員に偏りがあると思っています。
具体的に言うと「企業に誇りがある人」「企業に不満がある人」の二種類の人が多く投稿していると思っています。
口コミを投稿するというのは面倒と言えば面倒で、それを企業に対して何も感じていない人が投稿するとは思えません。
その為、何か抱えている人が投稿するものだと思っています。
上か下に偏る部分もあると感じます。
特に口コミの数が少ない場合には、偏っている人の意見のみの場合もあるため注意が必要です。
openworkでは投稿者の数も確認ができるため、そういった部分を確認しつつ参考にできると良いでしょう。
openworkのみで判断しない
openworkは非常に参考にできるサイトですが、参考にする程度に抑えておくと良いでしょう。
注意点や入社後とのギャップでも紹介したようにすべてが当たるというわけではありません。
openworkにある情報を参考にしつつ、自分でも別ルートで情報を集めて、情報の正確性を上げていくことが大切でしょう。
- 現場社員に働いている人の雰囲気を逆質問してみる
- そこで働く友人知人に話を聞いてみる
- 転職エージェントから情報をもらう
こういった部分で得た情報との掛け合わせで利用することが大切だと思います。
決して、「openworkの評価が良いから」という理由のみで入社を決意することはやめておきましょう。
まとめ
openworkは非常に参考になるサイトです。
自分も今後転職をするのであれば、自分に合う仕事探しを達成するために参考にしていきたいと思っています。
今回オススメした参考の仕方や注意点を頭に入れて皆様も利用をすることはオススメです。
皆様の転職活動に少しでもお役に立てれば幸いです。
コメント