こんな人にオススメ
- 新卒や転職でコンサル業界を志望している
- コンサル業界で働いている人
こんにちは。hiromitsuです。
自分は日系大手証券会社から、外資系コンサルに転職しました。
大手証券会社の時にはそれほどでもなかったのですが、コンサル業界に転職してからは「キャッチアップスキル」が強く求められました。
コンサル業界というのは、他業界に比べてもキャッチアップをいかに早く、適切にできるかが重要となってきます。
今回はそのキャッチアップスキルにおいて何が重要かを紹介したいと思います。
キャッチアップとは
キャッチアップとは直訳では「追いつく」という意味になります。
コンサル業界では「業務における自分の持っていない知識を取得し追いつく」という意味で使用しています。
コンサル業界ではよく使われるコンサル用語でもあります。
何故コンサル業界にキャッチアップスキルが求められるか
キャッチアップは他業界でも必要とされていますが、コンサル業界の特性として強くコンサル業界では求められている部分です。
「キャッチアップスキルがある=仕事ができる=昇進が早い」という部分もあるため、コンサル業界で活躍したい人は身に着けるべきスキルでしょう。
では、なぜコンサル業界でキャッチアップスキルが強く求められるかを紹介します。
理由①:クライアント業務にかかわるため
コンサルティング業務というのは、クライアントの業務に入り込み、経営企画やプロジェクト推進、システム導入などを行っていく業務です。
その中でクライアントに貢献するためには、クライアントの業務を深く知る必要があります。
クライアントの業務を知らずに、クライアントの業務に貢献することはできませんよね。
しかし、クライアント業務については、クライアントの方がよく知っている分野です。
多額のお金をもらっているコンサルタントがクライアント同じくらいの知識がないのであれば、高いお金を払う必要はありません。
業務知識があるクライアント自身が案件を進めればいいということになります。
また、クライアントというのは自分がアサインされるプロジェクトごとに変わるということもあるため毎回クライアントの知識に追いつかなければいけません。
業務知識においてクライアントに追いつくスキルが必要と言えるでしょう。
理由②:自分の役割が案件ごとに変化するため
コンサルタントは事業会社とは異なり自分の役割が案件ごとに変化します。
例えば証券会社の営業をしている時でしたら基本的に営業職としてずっと同じ役割をしていました。
他の事業会社でも部署が一つ一つ分かれており、その部署に所属する限りは同じ役割をし続けていると思います。
一方で、コンサルティングファームは案件ごとに自分の役割がシステム導入の提案、経営企画の提案、PMO、マーケティング、新規サービス開発などなど案件によって自分の行うことが変わってくること多いです。
自分も短いときでは三ヶ月ほどの案件に参画するときもあり、次の案件は全く違う役割の案件を任されるということもありました。
案件ごとに役割が変わるため、そこで必要とされる知識も異なってきます。
その中で、その案件において活躍をするためには、その役割ごとに足りない知識をつけていく必要があるのです。
キャッチアップスキルにおいて重要なこと
では、キャッチアップスキルにおいて求められるものとは何でしょうか。
コンサル業界で活躍している人が持つ高い項目を紹介したいと思います。
① 検索能力
まず初めに紹介したいのが「検索能力」です。
検索能力というのはGoogleなどのサイトにおいて、自分の知らない情報を得るための能力となります。
コンサルタントって検索なんてするの?と思う方も多いかもしれませんが、一日に何回もGoogleから知識を得ている人も多いです。
コンサルタントに求められる知識はとても自分の持っている知識では補いきれません。
あのひろゆきさんもディベートやYouTubeLiveではパソコンの前に座り検索をしながらやっていると話していましたね。
「ただ検索なんて誰でもできるでしょ?」と思う方もいるかもしれませんが素早く、正確に行うことは案外難しいです。
例えば、キャッチアップという言葉は「辞書的な意味」と「コンサル業界における意味」は異なってきます。
「キャッチアップ 意味」とだけ検索していてもコンサル業界で使われるキャッチアップにたどり着かず齟齬が出てくる場合があります。
コンサル業界での意味を知りたいのであれば「キャッチアップ 意味 コンサル」などと入力した方が適切なものが結果として表示されるでしょう。
クライアントとの話の中で知らない知識が出てきた際には、クライアントが言っている文脈を把握し素早く適切にキーワードを入力し検索をしなければなりません。
検索能力を高めていくことで、自分の知らない知識も素早く取り入れられるでしょう。
② 他人を巻き込む能力
次に紹介したい特徴は「他人を巻き込む能力」です。
人を巻き込めるというのは、案件が変わってすぐの場面で分からないことがあった場合に質問を積極的に他人にする、どうするのが正しいか迷った場合には他人から意見をもらうということです。
検索がどれだけうまくできたとしても解決しない情報もちろん存在します。
特にクライアント業務の知識などは、Google検索で出てこないものをクライアントに質問をしなければ分からない内容も多いです。
他にも、自分の部署の人に聞いても解決しない問題なども出てきます。
その為、キャッチアップを素早く正確に行うためには、クライアントやチームメンバーといった他者に質問をする必要があります。
そして時には、他メンバーだけでなく、他部署の人も巻き込み、自分から時間を取り相談をすることも求められます。
コンサルタントの中でもチームメンバーやクライアントが変わった時に、「今忙しいし話しかけない方がいいかな?」「まだ、あまり関わったことないし話しかけづらいな」と質問を躊躇する人は成果をあげられていませんでした。
自分のためだけではなく、質問することでクライアントに貢献できると思えば「質問をすること=チームのため=クライアントのため」となりますよね。
できるコンサルタント、良いクライアントはそのことを理解しているため、質問をしても嫌な顔をすることは少ないです。
積極的に声をかけていき、コミュニケーションを取ることでキャッチアップを素早くしていきましょう。
③ 質問能力
ただし、質問をされて嫌な顔をしないといっても、「悪い質問」の場合には話が別です。
悪い質問というのは
- 質問の意図が分からない
- 何を答えればいいのかが分からない
- 質問の回答に時間がかかる
ような質問です。
例えばですが、自分がクライアントだったとして、コンサルタントから「来期はどういったプロジェクトをしようと思っているでしょうか?」と聞かれた場合に何を答えればよいかぱっと浮かぶでしょうか。
浮かびにくいと思います。
この質問には「意図」や「何を答えればいいのか」が分からない質問になってしまっているからです。
もしこの質問が「現在来季のプロジェクトに参画するメンバーを検討しております。プロジェクトによってメンバーの持つ経験や人数を調整させていただきたいと思っております。来季はどのようなサービスの企画と規模を予定されているでしょうか。」
と聞かれれば何を答えればいいかが分かりやすいですよね。
意図が「来季のプロジェクトのメンバー構成を決めるため」
答えてほしいことが「サービスの種別、規模」です。
そうであれば「来季はYouTubeを利用したマーケティングを行いたいと思っている。10名程度御社の力をお借りしたい」
というような回答を得られるかと思います。
「意図」「何を答えればいいか」が分かることで、質問の答えを検討する時間も短縮されますね。
質問をする前に質問の内容を整理し質問を投げかけてみましょう。
まとめ
- 案件やクライアントが頻繁に変わるためコンサルタントにはキャッチアップスキルが必要
- キャッチアップを素早く正確にするためには「質問能力」「検索能力」「巻き込む力」が必要
外資コンサル企業に入社したての時は自分も分からない部分が多く、キャッチアップスキルも乏しかったため、活躍することが難しかったです。
他のコンサルティングファームから来ている人は最初からキャッチアップスキルを持っている人もおり、そういった人はすぐに活躍をして昇進をしていました。
自分自身が持つ知識をつけることにだけ重点を注ぐのではなく、キャッチアップスキルをつけ臨機応変に対応できるようにしていきましょう。
皆様のキャリアに少しでもお役に立てれば幸いです。
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