【自分は向いてる?】証券会社の営業(総合職)のメリット・デメリット

新卒採用

こんな人にオススメ

  • 証券会社への入社を検討している人
  • 新卒の人
  • 営業職で働くことを検討している人

こんにちは。hiromitsuです。

私は新卒で日系大手証券会社の総合職で”営業”をしていました。

その後、外資系コンサルやメガベンチャー企業への転職をしています。

今回は様々な経験をしたうえでの証券会社の営業職のメリット・デメリットを紹介したいと思います。

自分が日系手大手証券会社で働いていたこともあり、外資系証券会社や、あまり規模の大きくない証券会社には当てはまらない部分もあるかもしれません。

そのあたりは考慮してみていただけるとありがたいです。

証券会社の営業(総合職)のメリット・デメリット

証券会社の総合職とは?

まず初めに、証券会社の総合職の働き方を紹介します。

証券会社は基本的に本社系の業務と、総合職の二つに分かれています。

本社系の業務というのは、投資銀行部門やトレーダー、経理、マーケターなど、証券会社の本社で働く人たちのことを指します。

一方で、総合職は支店などに配置され、個人に対して金融商品(株、投資信託、債券など)の営業を行うものです。(本社に配属される場合もあります)

リテール営業と呼ばれることもあり個人向けの営業を基本的には行います。

お客さんは金融資産を多く持つ個人の富裕層や、中小企業の社長などが多いです。

個人開拓と言われる、まだ自分たちの証券会社で口座を持っていない個人への口座開設を促す営業と、すでに自分たちの証券会社で口座を持っている人へ金融商品を買ってもらう営業を行います。

証券会社でもっとも社員数が多く、大手証券会社になると新卒で500人以上が入社するなんてこともあります。

自分の入社した企業もそれくらいの数の新卒がいました

証券会社の営業のメリット

では、証券会社の総合職のメリットを紹介します。

①   ボーナスが高い

証券会社のメリットの一つ目は「ボーナスが高い」ことです。

証券会社は基本給でも平均年収よりも高いことが知られています。

平均年収1000万円を超えることも多く、一般的な企業の中では高い方かと思います。

「営業職よりも本社系の職種の方が年収は高い!」というイメージもあるかもしれませんが、一概にそうとは言えません。

なぜかというと営業職には自分の成果に合わせて「ボーナス」が発生するからです。

新規の口座開設数や、資産導入の金額による成果によって、自分の基本給にプラスされてボーナスが発生します。

成果によっては200万、300万~とボーナスがもらえることもあります。

20代のうちに年収が1000万円を超えるということも珍しくなく、営業で成果を上げている人たちは、本社系の業務の人たちよりも高い給与をもらっています。

営業職をやっている人の中には、給与が下がるから本社系に移りたくないなんて人も多かったです。

ボーナスが高いことは一つの魅力ではないでしょうか。

②   自分のペースで働きやすい

証券会社のメリットの二つ目は「自分のペースで働きやすい」ことです。

営業職は個人に仕事のやり方や内容を任されていることが多いです。

自分も営業職の時代には、特に仕事のやり方を指示されることもなく、「どの企業に訪問するのか」「どの個人に訪問するのか」「直接現地に行くのか」「電話で営業をするのか」「どの商品を営業するのか」などが任されていました。

その為、自分で毎日スケジュールを立てて、訪問先や営業する商品を決めていました。

営業で成果を上げている人のやり方も千差万別で自分の好きなやり方で仕事ができることはメリットです。

補足

証券会社の営業員はサボっている社員もいます(笑)

もちろん個人でスケジュールを立てているため、サボろうと思えばサボりやすいです。

外回りに行くと見せかけて喫茶店でずっと休むなんて言う人もいました。

そういう部分も人によっては良いところかもしれません。

③   証券会社を名刺を利用していろんな人に会える

証券会社のメリットの一つ目は「証券会社を名刺を利用していろんな人に会える」ことです。

これはどういうことかというと、例えば中小企業の社長なんて自分が合いたいと思っていても中々個人ではあってくれないものですよね。

ただ、○○証券という名刺を見せることによってそういう人が話を聞いてくれることがあります。

新卒で入社したときに、60代の経営者の話などを聞くことが出来たのは時分としても貴重な経験でした。

新卒の時は自分も起業思考もあり、経営で成果を上げている企業の社長に話を聞きたいというモチベーションで営業をしていました。

もし、今後自分が企業をしたいという人は、自分が経営したいビジネスに近い会社を訪問し、どのように会社を大きくしてきたなどを聞くことも可能です。

私も営業職を辞めてしまいましたが今でも話を聞いてくれる経営者もいます。

そういった方とつながれることは、証券会社の営業職ならではのメリットかと思います。

証券会社の営業のデメリット

では逆に営業職のデメリットも紹介します。

面接官などが言うメリットのみを鵜呑みにして、何もお考えずに入社することはやめておきましょう。

①   ノルマとの闘い

証券会社のデメリットの一つ目は「ノルマとの闘い」です。

証券会社は昔ほどノルマを言われることもなくなっていますが、いまだにノルマがあります。

今月までに各社員この金額の商品を売ってこいというようなものです。

ただし、ブラック企業でイメージされるような「ホワイトボードがあって、営業員の成果が書いてあって、それをもとに営業成績が悪い社員をみんなの前で罵倒する」というようなことは私の証券会社ではなかったです。

聞くところによると証券会社によっては未だにそういう文化もあるそうなので注意は必要そう

ノルマを達成できないことでリストラや減給ということはないですが、上司から毎日詰められるということもあったので面倒に感じる人もいるかもしれません。

また、自分はノルマを達成できているが支店全体のノルマを達成できないと、全員残業で営業をするなんてこともありました。

基本的に大手の証券会社は労働管理がしっかりしているため、月100時間の残業などはなく、多くても40時間程度のことが多いと思いますが、そういった場合もありました。

ノルマと戦う覚悟があるかは検討してもよさそうです。

②   支店によって成果の上げやすさが異なる

証券会社のデメリットの二つ目は支店によって成果の上げやすさが異なることです。

これは証券会社の支店は全国各地に存在します。

東京などの都会にあることはもちろん、地方にも支店があります。

東京に存在する富裕層、中小企業の数と、田舎に存在するそれらの数は違います。

そのため、営業の難易度が支店によってばらつきがあります。

一方で、ボーナスなどで元にされる成果というのは、そういった支店によるばらつきが考慮されていません。

「この支店ならそんなに仕事が出来なくてもボーナスが高い」「誰もこの支店から成果を上げられない」なんてこともありました。

そして、営業員が働く場所は希望が出せますが、必ずしも希望が通るとは限りません。

新卒で入社した人は、女子はおおむね希望通り支店に配属されるのですが、男子の三分の一くらいは希望が通っていないように感じました。

首都圏で働くことを希望して、縁もゆかりもない四国の支店になっている同期もいました。

そういった不確実な部分も証券会社の営業職には存在します。

③   具体的なスキルがつきにくい

証券会社のデメリットの三つ目は具体的なスキルがつきにくいことです。

例えばエンジニアでしたら「コードを書ける」や、経理でしたら「財務会計ができる」など具体的なものがありますが、営業職の場合には特に具体的なスキルがつきにくいです。

「営業ができることが具体的なスキルではないのか?」と思うかもしれませんが、資格が必要なものでも、技術が必要なものでもなくやろうと思えばだれでも出来るのが営業職です。

加えて、営業職は営業をする商品がなければ、営業をすることが出来ません。

その為、副業や起業を自分一人でするとなった場合にも、「あれ?商品がなくて営業ができない」なんて言う事態に陥りやすいです。

エンジニアであれば、プログラミングを副業にできたり、コードを書いてプログラムを開発して起業をしたりするような具体的な技術も付きやすいです。

そういった、スキルの付きにくさも一部あるかと思うため、考慮に入れると良いかと思います。

まとめ

メリット

  • ボーナスが高い
  • 自分のペースで働きやすい
  • 人脈を作りやすい

デメリット

  • ノルマが存在する
  • 働く支店に差があり、選べない
  • 具体的なスキルがつきにくい

今回は証券会社の営業(総合職)におけるメリット・デメリットを紹介しました。

自分の経験から言っていることのため、ある程度信頼をしやすいのかなと思います。

面接官や人事によっては悪い部分を隠して良い部分だけを見せるということもあるため、実情を知ったうえで入社を検討することがオススメです。

皆様のキャリアの参考になれば幸いです。

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